2,3週間ほど前に兄が職場でもらったと変わったものを持ち帰ってきました。初めて見る外見で、パッションフルーツというそうです。名前も初めて聞き、みなさんの中にもパッションフルーツとは?となっている人もいると思うので、こちらを見て頂きたいと思います。

パッションフルーツとは?!
概要
まずパッションフルーツは、南米原産で酸味と甘さがある果物です。和名は「クダモノトケイソウ」といいます。これは時計のように見えるのが特徴の花・トケイソウの仲間で果実を実らせる種子ということからこの和名だそうです。英語ではトケイソウを”passion flower”と呼ぶことで、情熱のpassionではなく、キリストの受難を意味します。キリストの受難とは、16世紀に中南米に派遣された宣教師がトケイソウを十字架上の花と信じて、キリスト教の布教に利用していたことが由来になっています。
その南米のブラジルではマラクジャ、ペルーではマラクヤ、他の地域ではグラナディリヤとこの果物を呼んでいます。パッションフルーツには種類があり、今回のは赤紫種です。これは酸味より甘みが強く、別の中南米で食べられたり加工用として使われたりしている黄玉種は逆に甘味より酸味が強いものです。
日本では赤紫種が、奄美諸島、沖縄県、鹿児島県、熊本県などで栽培されています。亜熱帯植物なので越冬のために最低4℃は必要ですが、高温過ぎは苦手のようで30℃以上が続くと高温障害を起こすことがあります。
中身と栄養
包丁で半分に切ってみるとこんな感じです!

外見からすると食べられる部分は少ないですが、どろっとした感じの果肉と小さな種があります。
もらった時に皮がしわしわになるまで置いてから食べると聞いたとのことで2,3週時間くらい室温で置いておきました。この皮のしわしわが増えると中の酸味が弱くなり甘みが増して食べやすくなります。
<中身>
色もそうですが、味もマンゴーやパイナップルのような感覚です。やっぱり南国ですね。種が少し硬いですが、小さめなので一緒に食べられます。初めは室温で追熟してそのまま食べましたが、冷やすとよりおいしくなると思って冷蔵庫に入れました。翌日冷蔵庫に入れたことを忘れていて、その次の日に冷やしたものを食べました。
<栄養>
- ベータカロテン:含有量は果物中でトップクラスです。体内でビタミンAに変わり、皮膚や目の健康を維持する役割があります。
- ナイアシン:ビタミンB3ともいい、糖質や脂質、タンパク質の代謝を助けてくれたり免疫力を高めてくれたりするサポート役です。
- 葉酸:細胞の生産や分裂を助けてくれる発育に重要な役割です。
- 鉄分:血液の成分で重要な赤血球を作るために必要な成分です。
- カリウム:摂取過ぎた塩分のナトリウムを体外に出す役割があります。
- ビタミンC:細胞と細胞の間を結ぶコラーゲンの生成促進があります。また鉄分の吸収を良くする役割です。
さらに種にはピセアタンノールが含まれています。これはポリフェノールの一種です。ポリフェノールは赤ワインで有名で、ブドウによるものですが、ブドウの約7000倍以上もピセアタンノールがパッションフルーツの種に含まれています。種は小さいのでそのまま飲み込むこともできましたし、ミキサーなどで砕いてジュースにして摂取もできます。
パッションフルーツの食べ方
・ジュース
炭酸水や冷水と混ぜて作ります。種が気になる場合は、ザルで裏ごしすれば大丈夫です。甘さが足りないときは、ハチミツや砂糖でおいしくできます。
・ゼリー
ゼラチンパウダー、水、砂糖を耐熱容器に入れて電子レンジで加熱します。そこに果肉を入れて混ぜます。
・シャーベット
シロップや砂糖と一緒にミキサーに入れて撹拌した後、冷凍します。マンゴーやパイナップルの味に似ていたので、マンゴーやパイナップルの果肉を加えてみるのもおいしくなると思います。

2個もらったので1個はそのまま食べました。2個目は果肉と水をミキサーにかけて、砂糖とアガー(ゼラチンパウダーの代わり)を加えて加熱しながら混ぜました。それを冷蔵してパッションフルーツゼリーの完成です!簡単にできおいしかったです。
ヨーグルトやアイスクリームと合わせるのもおいしそうです。
最後に
売っていそうなお店を探してみましたが、あまりヒットしませんでした。ただ上の方で書いたように日本でも栽培されています。調べてみると通販で買えるようでした!パッションフルーツの国産品・赤紫種の旬が6月から8月ですが、アメリカやニュージーランドからの輸入があるので1年を通して流通しています。
今では通販で家電製品はもちろん、食品や書籍、日用品などだいたいのものが買えますね。生産者の農家さんや配達の人に感謝です。
パッションフルーツは、こちらの楽天市場⇒
で取り扱いがありますので、この夏にトロピカル・南国を味わえます。
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